いのちを尊ぶ社会をめざしてIII

日本は物質的に豊かな経済大国といわれます。しかし、経済格差が広がり、貧しい生活をおくる人の割合が年々ふえているのも事実です。では、現代の貧困の実態とは――。貧困問題にかかわる専門家から現状を学び、だれもが尊厳をもって生きられる社会に向けての提言をいただきます。

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いのちを尊ぶ社会をめざしてIII

支援から支縁へ 川浪 剛(僧侶)

これまでの連載は、大阪のローカルな話題が多かったので、いまひとつリアリティーを感じられなかった方もいらっしゃるのではないかと思います。けれども、非正規雇用労働者の増加、薄葬化、あるいは大型チェーン店での消費行動、SNSなどに見られる匿名でのコミュニケーションといった現状は、日本社…続きを読む

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いのちを尊ぶ社会をめざしてIII

生まれ来る苦 川浪 剛(僧侶)

「世界で最も裕福な六十二人が保有する資産は、世界人口の下位半数(三十六億人)がもつ総資産に匹敵する」。そうした報告書が今年一月、貧困撲滅に取り組む国際NGO「オックスファム」から発表されました。また、「パナマ文書」が公開されて、多くの資産家たちが租税回避地を利用した課税逃れをして…続きを読む

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いのちを尊ぶ社会をめざしてIII

途切れることのないお焼香 川浪 剛(僧侶)

民法の八九七条は、故人を祀る権利「祭祀権」を定めています。じつはお葬式の際、大の親友だからという理由で喪主になることは、原則としてできません。もしも大親友の喪主を務めるなら、まず親族の方に祭祀権を放棄してもらわなければならないのです。ですから私も、釜ヶ崎(あいりん地区)で身寄りの…続きを読む

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いのちを尊ぶ社会をめざしてIII

路上からの祈り 川浪 剛(僧侶)

今回は「路上生活」について少し触れてみたいと思います。私はある時期、大阪の通天閣の見える路上で暮らしたことがあります。そこで実感したのは、行政が法律に基づいて行なう「支援」というものの性格が、申請主義であるということです。原則として、こちらが役所の窓口に足を運んで申し込まない限り…続きを読む

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いのちを尊ぶ社会をめざしてIII

古くて新しい、貧困問題 川浪 剛(僧侶)

大阪の釜ヶ崎(あいりん地区)は、日本の産業構造が変わるたびに、労働力の受け皿として機能してきました。減反、炭鉱の閉山、造船不況で多くのひとが職を失います。 その一方で、オリンピックや万国博覧会という国家的イベント、あるいは新幹線や高速道路、空港などのインフラ整備に合わせて人手が必…続きを読む

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いのちを尊ぶ社会をめざしてIII

出家者とホームレス 川浪 剛(僧侶)

はじめまして。浄土真宗の僧侶の川浪剛と申します。大阪で、さまざまな宗教者たちと、困難な状況にあるひとびととの縁をつないでいく活動をしてきました。そこから見えてきた、主に貧困と「死」にまつわる問題についてお話ししていきたいと思います。 さて、仏教の開祖、ゴータマ・シッダッタが王子と…続きを読む

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いのちを尊ぶ社会をめざしてIII

「祈り」の時代へ 奥田知志(牧師)

私たちがホームレス支援活動を始めたのは、一九八八年冬のことです。活動を知った人のなかには「もう少し頑張れば安定した仕事に就けるのに、ホームレスの人たちは働く気がないのではないか」という意見を寄せる方が少なくありませんでした。当時の正規雇用率は八五パーセント超で、「少し頑張れば安定…続きを読む

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いのちを尊ぶ社会をめざしてIII

なぜ助けるのか─宗教者は応答に生きる 奥田知志(牧師)

「なぜ、人を助けるのですか」。私は時折、そうした質問を受けます。そしてこの質問自体が、今日の社会が持つ価値観を現わしているように思います。 それは「自己責任論」です。すなわち困窮状態に陥った原因も、その状態から抜けられないのも、すべて本人の努力不足の結果であり自業自得だ、とする風…続きを読む

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いのちを尊ぶ社会をめざしてIII

赦された罪人として生きる 奥田知志(牧師)

私はキリスト者です。ですからホームレス支援活動においても、震災支援活動においても「キリスト教的なもの」がその根本にあると言えます。今回は、私にとっての「キリスト教的なもの」とは何かについてお話ししたいと思います。 取材の方から、しばしばこんな質問を受けます。「奥田さんがさまざまな…続きを読む

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いのちを尊ぶ社会をめざしてIII

絆は傷を含む 奥田知志(牧師)

東日本大震災とその後の原発事故は甚大な被害をもたらし、今もたくさんの方々が苦難の道を歩まれています。あの日から、多くの人々が「絆」という言葉を祈るような思いで語りました。それは闇の中に灯る光のように感じられました。ただこのとき、私は何とも言えない違和感を抱いたのも事実です。以来、…続きを読む

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