幸せのヒントQ&A 
義姉と母との仲をとりもつ縁になるには…(42歳・女性)
Q:
42歳の主婦です。郷里の実家に暮らしていた父が亡くなりました。現在、母がその家で独り暮らしをしています。近所には実兄の家族が暮らしており、母に何かあれば当座の面倒を見てくれるので、その点は安心です。しかし、兄嫁である義姉と母との関係が悪く、私は気をもんでいます。父の葬儀の時、母から義姉の態度が大変きついと聞かされました。私の自宅から実家までの距離は大変遠く、また、部屋がないなどの家の事情もあり、母を迎え入れることは難しい状況です。母と義姉には仲良く付き合ってもらいたいのですが、私はどのような心で縁になっていけばよいのでしょうか。
A:
独り暮らしとなったお母さんを心配するあなたの気持ちが伝わってまいります。母親と兄嫁が何とか仲良く付き合ってほしいと願いながらも、遠くに暮らす身では手の施しようもないというジレンマを感じておられるようです。そうした気持ちを抱くことは、娘の立場としては、当たり前のことなのかもしれません。
しかし、姑と嫁の人間関係は大変難しいものです。お互いに立場が違い、生活してきた環境も違うのですから、むしろ軋轢が生じるのは当然のことといってもいいでしょう。ぶつかり合うのは、お互いがそれぞれの立場で、暮らしを良くしようと願っているからであり、自分の願う通りにしようとするからです。
私たちは、自己中心なものの見方から、なかなか脱することができないものです。肉親のこととなれば、どうしてもひいき目で見てしまいます。それは、あなたのお母さんにも、あなた自身にも言えることなのです。兄嫁のことを母親から聞かされ、それだけで兄嫁の人間性を決めつけてしまうのは、あまりに早計です。
もちろん、たまにはお母さんの愚痴を聞いてあげることもいいでしょう。独りで暮らす母親の気持ちを理解してあげることは必要なことです。
しかし、あなたができるのはそこまでです。母親の味方になって兄嫁を責めてしまっては、母親自身がなかなか兄嫁に心を開けなくなります。それでは、仲良く暮らしてほしいというあなたの願いもかなわないことになります。
あなたがすべきことは、あなたが嫁いだ先の“奥さん”になり切ることです。つまり、舅、姑がいらっしゃればもちろんですが、よしんば亡くなられていたとしても、娘になり切っていくということです。そのことによって、兄嫁が母親と本当の親子関係に近づいていくのです。
嫁という立場にいる者同士として、あなたが一番兄嫁の気持ちを分かってあげられるはずです。その立場からあなたが兄嫁に対してできることはただひとつ。「私は遠くにいるので頼りにならない娘です。お姉さんのおかげさまで安心です」と、感謝し、頼っていくことです。
お母さんにお小遣いをあげるにしても、「これでお母さんに好きなものでも買ってあげて」と、兄嫁を通して渡すのがいいでしょう。
また、あなたは母親の愚痴を通して、嫁ぎ先の姑の気持ちを理解することができます。それによって、あなたと姑の関係は今よりも好転するに違いありません。
母親との縁をそのような学びの機会ととらえ、また、嫁ぎ先の奥さんになり切っていくことによって兄嫁のよき理解者になっていく。そのような心でお付き合いをしていけばいいのではないでしょうか。