急がず、休まず

道を歩いているとき、石につまずいたとします。その反応の仕方はそれぞれです。自分がうかつであったと反省する人、石に腹を立てる人、石をそこに置いた人間を恨む人・・・・・。一つ一つの出来事をどう受け取るかによって、人生は良い意味でも、悪い意味でも大きく変わるといわれます。物事をどのような目線で見ていくことが大事なのか。庭野日鑛・立正佼成会会長による智慧と慈悲のメッセージを贈ります。

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急がず、休まず

言葉遣いを明るく、優しく、温かく

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  • 平和

仏さまの教えを頂いて、どういうことを日常生活の中で心がければ良いのかといいますと、言葉遣いがとても大事なことのように思います。
お釈迦さまは、何もない時は瞑想(めいそう)にふけり、静かにしておられました。黙っておられたことも、とても多いそうであります。私たちは日ごろ、よく不平不満を言ってしまいます。不平不満をいかに言わないか、愚痴をいかに言わないかが大事なのです。
今年の方針は、「明るく 優しく 温かく」ということですが、愚痴の「痴」という字は、「やまいだれ」の中に「知」がありますから、智慧(ちえ)がない、暗いわけであります。
そして、一日を振り返って、どんな言葉を発したかを問うと、私たちはいかに不平不満や愚痴、泣き言、悪口、文句を言っているかが分かります。わずか五つのことですが、いつも口にしています。
仏さまは、そうした言葉を慎んで、精進すると、魂、人格が向上していくと教えられています。しかし、不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句をひと言でも言うと、いわば「チーン」と音がして、せっかく上がってきたのに、また下がってしまうのだそうです。
不平とか不満、愚痴、泣き言、悪口、文句を言わない。これを一つ守るだけでも、私たちの魂は向上していきます。これは、一日一日、また一生ということを考えますと、大きな問題になってまいります。
いかに言葉を明るく、優しく、温かくしていくかということを、どうかお互いさまに心がけていきたいものです。きっと幸せが見えてくると思います。

『佼成新聞』(佼成出版社)より


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