急がず、休まず

道を歩いているとき、石につまずいたとします。その反応の仕方はそれぞれです。自分がうかつであったと反省する人、石に腹を立てる人、石をそこに置いた人間を恨む人・・・・・。一つ一つの出来事をどう受け取るかによって、人生は良い意味でも、悪い意味でも大きく変わるといわれます。物事をどのような目線で見ていくことが大事なのか。庭野日鑛・立正佼成会会長による智慧と慈悲のメッセージを贈ります。

検索


急がず、休まず

念を入れて生きる

  • 宗教

禅宗のある若いお坊さんが、お師匠さんに、世の中で特別なこと、珍しいこととはどういうことですかと尋ねたそうです。すると、お師匠さんは「独坐大雄峰(どくざだいゆうほう)」と答えたそうです。それは、今この大雄山で座っていることが特別なことだという意味であります。
これを私たちに当てはめれば、今ここ大聖堂にいることが、今日のとても有り難いこと、珍しいこと、尊いことということかもしれません。禅宗では、われ、今、ここといって、自分が今いる所を重要視して、そこで一所懸命になることが大事だと言われています。
その意味で、私たちは「念」を入れて生きることがとても大事であります。「念」という字は、「今」の「心」です。「一日は一生の縮図なり」とも言われ、一日一日はとても大事であります。私たちは、いつ真剣になって修行するのかというと、その日その日が大事な日でありますから、一日もおろそかにできないわけです。

『佼成新聞』(佼成出版社)より


この記事を誰かに伝えたいですか?