スイートホーム 凍った愛の温めかた

「世界平和は家庭から! 夫の幸せが貴女(あなた)に返ってきます!」を教訓に、「夫婦関係の修復師」の異名をもつ鈴木先生が、夫婦の悩みで迷えるあなたに、ズバリ答えます。

検索


スイートホーム 凍った愛の温めかた

両親への対応の違いに不満  鈴木あけみ(Re婚カウンセラー)

  • 葛藤
  • 感謝
  • 親子
  • 嫁姑
  • 夫婦
  • 食事
  • 仕事
  • 老後
  • 人権

「妻が、私の両親をあまり大事にしてくれません」

四十代の男性からのご相談です。

このご夫婦の両親は、どちらも遠くに離れて暮らしているとのこと。妻は、歳をとって病気がちになった自分の親の看病のため、しばしば実家に帰っているのだそうです。

「私の両親だって最近は体が弱ってきているのに、こちらは全く放ったらかしなんですよ」とご主人は言います。

こういう奥さまは珍しくありません。夫の実家とのつき合いには消極的で、自分から動こうとしない。自分の実家とのつき合い方とは、明らかに差があるのです。

「『オレの親のことも看てくれよ』と言うと『あなたの親なんだから、あなたが看ればいいでしょ』と言われてしまって」

ご主人は、「自分は働いているから、自分の親は妻に看て欲しい」と思っているかもしれませんが、“老いた親の介護は嫁の勤め”というふうにはなかなかいかないようです。

妻がどの程度自分の親を大事にしてくれるかというのは、それまでの夫婦関係がものをいいます。〈妻はオレの親のことを少しも心配してくれない〉と思っているご主人、あなた自身が奥さまの両親のことを気にかけていますか? 自分の親のように思うのは難しくても、心配している気持ちがあることを奥さまに伝えているでしょうか。

夫も、それぞれの親のことを妻だけに頼るのではなく、自分が率先して動く姿勢を見せましょう。妻が手伝ってくれることに感謝の気持ちをもち、言葉で伝えるべきです。

とはいえ、夫がこのような不満をもつということは、妻にも問題があると思います。夫婦になった以上、夫の両親も自分の家族です。ちゃんと気にかけて、仕事で忙しいご主人ができないところは、サポートしてあげるのが妻の役目でしょう。

誰だって自分の実家のほうが大事だし、居心地がいいものです。でもそれをあからさまに態度に出すのは慎みましょう。自分の実家と同様に、夫の実家も大事にしましょう。自分の実家に三回行ったなら、一回は夫の実家にも行く努力が必要です。

なかなか行けないのなら、何かおいしいものを送るのもいいでしょう。おこづかいをあげるのもいいことです。孫の写真を送って様子を知らせるとか、孫から電話をかけさせて、声を聞かせるだけでも喜ばれます。自分のできる範囲でいいのです。自分の両親にしてあげたいと思うことを夫の両親にもしてみてください。

夫の両親が歳をとり、体が弱ってきた場合、介護する以外にもできることはあります。実家をバリアフリーにリフォームしたら、とても喜ばれるし安心します。そこまでお金をかけなくても、家具の置き場を変えて住みやすくするとか、階段に滑り止めを貼るとか、生活しやすくなるように、女性目線でサポートしてあげてはどうでしょうか。

また、夫に対しても、「お母さんどうしてるかしら?」など、ふだんから気にかけていることを言葉で表わしましょう。夫も、妻が自分の親を大事にしてくれていると思うと嬉しいものです。きっと、妻の実家も大事にしてくれるようになるでしょう。

夫の実家とうまくやるのも、妻の大事な仕事です。夫の実家に行く時間はないと言いながら、自分の実家や友人とのランチなどを優先していませんか? 

子どもだって、あなたがどんなふうに親と付き合っているかを見ています。自分のしたことは、やがて自分に返ってくるものです。面倒なことを避けてラクな生き方を選んだ結果、あとで後悔するようなことがないように、いま、自分のできる範囲で、できることを精いっぱいやりましょう!

【夫に対する思い込み自己チェック!】
夫をつい厳しい目で見ていませんか? その見方をチェンジしてみましょう。

●実家の話ばかりする → 親孝行 
●おふくろの味を懐かしがる → 味の好みを知ってほしい
●私の親とケンカする → 本当の親のように慕っている 

プロフィル 鈴木あけみ(すずきあけみ) 
Re婚カウンセラー。オフィスベル――夫婦・離婚問題相談室代表。年間1000件以上の離婚問題を受けている。「してはいけない離婚」にこだわって、相談者の意識改善に取り組んでいる。著書に、『良妻力』(産経新聞出版)など多数。

『やくしん』2013年11月号(佼成出版社


この記事を誰かに伝えたいですか?