幸せのヒントQ&A

人生の苦しみや迷いは多くの場合、「道標(みちしるべ)」がないことから生じます。悩むことは悪いことじゃない。悲しみ、憂えることも無駄じゃない。人は、苦に出合うからこそ成長していけるはずです。共に悩み、考え、幸せになるためのヒントを見出していきましょう。

検索


幸せのヒントQ&A

仕事でミスが多く、いつも不安でなりません(29歳・男性)

  • 不安
  • 葛藤
  • 上司部下
  • 仕事
  • 病気・障害
  • 信仰

Q:
会社の総務部門に勤めています。自分では一生懸命やっているつもりなのですが、肝心なところで失念していたり、判断を間違うなど、ミスをしてしまうことが多いのです。そのせいか、最近では重要な仕事を任されなくなり、同僚からも疎まれているように感じます。失敗が怖くて、今までこなせていた仕事さえ、きちんとできているのかと、いつも不安でなりません。職場で名前を呼ばれるたびに、「また失敗したかもしれない」と思い、動悸(どうき)がするようになりました。退職も考えましたが、やはり、何とか今の会社で働き続けたいと思っています。どうすれば仕事のミスがなくなり、みんなに信頼される人間になれるのでしょうか。


A:
今、目に見えている現象は、あなたにとってとても辛(つら)いことでしょう。しかし私は、職場の役に立ちたい、人さまに信頼してもらえる自分になりたいという、あなたの心の奥底にある強い願いを感じさせて頂きました。そうした願いを持っているあなたはすでに仏さまの深いお慈悲、大きな救いの中にあるといえます。すべては成長を願う仏さまのはからいです。そうしたことをまず、心にしっかり留めて頂きたいと思います。

ミスが重なり、自分の仕事への取り組み方に対して、迷いや不安を感じている。それは正しいことだと私は考えます。「無常」の法が示してくださっているように、すべてのものが日々刻々と変化しているのです。そうした世の中で、過去の成功体験や実績、それらを通して生まれた相対的な自信は不安定で、ずっと保ち続けられるものではありません。過去に固執すればビジネスの世界では特に、「時代」に遅れることにもなりかねません。また、「自分が絶対正しい」という誤ったものの見方しかできなくなり、他の人と対立を生む原因にもなるでしょう。

私たちは決して完全ではありません。ですから、常に謙虚な姿勢でいることが大事なのです。他の社員に、あるいは取引先に対し、今この瞬間に提供できる最善のものは何かを真摯(しんし)に考え、日々丁寧に、心を込めて仕事に取り組む。役に立ちたいと願うあなたならばきっとできると信じています。

仕事に対する取り組み方ばかりではありません。今最もあなたに考えて頂きたいのは、何のために働くのか、ということです。開祖さまは「働く」とは、タテとヨコ、二つの理想・理念を打ち立てることだと説いてくださっています。まずタテは、「おのれの人格を完成してついには仏となる修行の一環として働く」。職場でさまざまな困難にぶつかったり、不平不満の心が生じたりした時に、それらの「縁(相手や諸条件)」ではなく「因(自分)」を見つめ、正しい教えに照らし合わせ、正しい道を歩んでいくこと。職場を、自らの人格を高めるための修行の場と捉える大切さをお示しくださっているのです。

そしてヨコは、「傍(はた)を楽にする」。自らが正しく働くことによって、社会や人さまに貢献する。多くの人や物のおかげさまで生かされていることへの感謝をかたちに表していく。つまり、働くことを通し、世の中への布施行をさせて頂くということです。

仕事即仏道修行です。今こそ、職場での一つ一つの体験が自分を高めようとしてくださる仏さまのお慈悲だと受け止め、ぶれない軸--絶対的な価値観を身につける時です。仏さまのはからいの中で生かされていること、仏さまと一体であることを分からせて頂けたならば、大安心(だいあんじん)の境地で、仕事はもちろん、人生をも生き抜いていけるのです。そして、そのように絶対なるものにひれ伏している人、自らの未熟さを自覚し、絶対なるものを信じ、仰いでいける人こそが、信頼のできる人なのだと思います。

最後になりますが、あなたの体調も気がかりです。どうしても気持ちが切り替わらない時は、医師やカウンセラーに相談するのも大切です。


この記事を誰かに伝えたいですか?