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「生きるあかし」ささげん -がんに逝った大井洋子さんの6200日-

感謝

築地・国立がんセンター4A病棟。大井さんの病室には、家族全員がそろっていた。平成4年3月17日。がんは頭蓋底部分に転移し、神経を圧迫していた。衰弱が激しく、呼吸もままならない。病室に集まった家族のだれもが「死」を覚悟した。 医師は言った。「痛みを取り除く処置をすれば、意識はなく…続きを読む

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「生きるあかし」ささげん -がんに逝った大井洋子さんの6200日-

娘へ

【久江ちゃん――お便りありがとう。今朝、看護婦さんとお話をしました。その時、病気が病気だから、そろそろ最後の日のことを考えておかなければならない……と言ってくださいました】(40通目の手紙から) この一節を書くのに、どれほど時間を費やしたことか。最愛の娘に、自らの死期を告げなけ…続きを読む

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「生きるあかし」ささげん -がんに逝った大井洋子さんの6200日-

宣告

早朝5時。病室に入ってきた看護師の姿に、大井さんはいつもと違う、緊迫した雰囲気を感じた。まだ若い看護師の青ざめた表情、沈んだ声。何を告げようとしているのか。何を言えずに立ちすくんでいるのか。大井さんには、痛いほど伝わってきた。 ≪モルヒネを打ちても痛みの失せぬ日よ 吾が終(つい…続きを読む

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「生きるあかし」ささげん -がんに逝った大井洋子さんの6200日-

同悲

つらい治療におびえる患者が次々とベッドを埋めていく。東京・築地の国立がんセンター。「治療はいや」「死ぬのが怖い」。投薬を強く拒む同病者に、大井さんは、かつての自分を重ね見た。 初めての手術の前夜。幼い子供たちの笑顔が、何度も脳裏に浮かんでは消えた。<もう二度と生きて帰れないかも…続きを読む

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「生きるあかし」ささげん -がんに逝った大井洋子さんの6200日-

信頼

その日の朝は、いつになく神経が高ぶっていた。右足が動く。平成3年3月――。〈この喜びを一刻も早く主治医に伝えたい〉。大井さんは、ベッドの中で再度、右足を動かしてみた。左右に、そして上下に。回診の時間が待ち遠しい。まだだとわかっていても、病室の入り口から目を離すことはできなかった…続きを読む

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法華経のこころ

大慈悲を発し普く一切を念ぜしめん

「諸仏は修行者の身を照らし、大慈悲をもって一切の人々のためを念ずる心を自然に起こすようにみちびかれるでしょう」 ◇ 元旦に届いた年賀状の中で、ひと際美しい、そして懐かしい文字に目が留まった。書道の得意な大学時代の友人H子からのものだ。教壇に復帰できたと書いてある。私は胸をなで下ろ…続きを読む

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法華経のこころ

忍辱の地に住し(安楽行品)

どんな困難をも寛容な精神で受け止め、また、いかなる称賛や尊敬にも決して有頂天にならない。常に平静な心が保てると、どんな修行にも喜びを感じるようになるのです。 ◇ ある養護施設に高校入試を間近に控えた中学生がいた。家庭内の複雑な事情で、彼は幼い時から親元を離れて暮らしている。いつか…続きを読む

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法華経のこころ

諸の散乱の者には禅定の心を起さしめ(十功徳品)

身の回りに起こる現象に心がかき乱される人も、無量義の教えをしっかり理解すれば、移り変わる現象に振り回されず、いつも静かで安定した心境でいられるのです。 ◇ M美(40)とA子(21)は年に一度、クリスマスイブを母娘水入らずで過ごす。その晩はクッキーやマフラーなど、互いに手製のプレ…続きを読む

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法華経のこころ

寂然宴黙にして 天・龍恭敬すれども以て喜とせざるを見る(序品)

心が静かで、口数が少なく、ゆったりと落ち着いており、たとえどのような人から尊敬され、褒め讃えられようとも、有頂天になったりしません。人間の一つの理想の姿です。 ◇ 写真家のYさんと出会ってから、今月でちょうど一年がたった。 「自分が美しいと感じたら、シャッターを押しなさい」「写真…続きを読む

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法華経のこころ

諸の菩薩所行の處に住す(十功徳品)

この教えは、人々が菩薩行を行うその実践の中にこそ、存在するのです。 ◇ 東京では、朝晩の冷え込みが厳しくなってきた。この季節になると私は、必ずあの時のおばあちゃんを思い出す。 数年前の冬。日本海側のある教会へ取材に伺った。その日は、道場で「文書布教の集い」が行われていた。「記者さ…続きを読む

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